書籍のご案内

信頼とデジタル
顧客価値をいかに再創造するか

著者名: 三品 和広・山口 重樹(共著)
出版社: ダイヤモンド社
発行日: 2020/08/20
価 格: 1,900円(税込)
頁 数: 268頁
サイズ: 13.8 x 2.2 x 19.6 cm
ISBN-10: 4478110786
ISBN-13: 978-4478110782

書籍の内容

【書籍について】

伝統的な日本の大企業が生き残るためのデジタル戦略をいかに構築するか。

顧客との関係づくりを7つのプロセスに分解し、それぞれにデジタル技術を効果的に活用することによって継続的な信頼を得る。顧客のなかに眠るアクティビティを顕在化し、自社のアクティビティとして最大限取り入れる方法を紹介する。

 

伝統的な大企業がこれまで強みとしてきた規模や歴史が足かせとなり、デジタル系ベンチャーやプラットフォーマーに市場の主導権を奪われている。しかし、そうした新しいプレイヤーが持ちえない武器が大企業にはある。

それが「信頼」という力だ。

 

本書では大企業が規模と歴史によって培ってきた信頼に注目する。信頼を生み、維持・拡大していく力を顧客価値の最大化につなげるための戦略について説く。

 

信頼を得るといっても、ヒト・モノ・カネの大量投下によって信頼を勝ち取る方法ではグローバルな戦略は立ち行かない。そこで重要になってくるのがデジタル技術である。顧客との関係づくりを7つのプロセスに分解し、それぞれにデジタル技術を効果的に活用することによって、顧客のアクティビティを自社のアクティビティとして最大限取り入れる方法を紹介する。

 

顕在化したニーズにデジタルを活用して効率よく対応するのではなく、顧客自身のニーズをデジタルによって深掘りしていく。そこで生まれた信頼がデジタル化され、さらに顧客のニーズを深掘りする。

この信頼をドライバーとするサイクル(=ウィズダムループ)を生みだすことで、伝統的な大企業はよみがえる。

 


 

【著者について】

三品 和広(ミシナ カズヒロ)

神戸大学大学院経営学研究科教授

1959年愛知県生まれ。82年一橋大学商学部卒業。84年一橋大学大学院商学研究科修士課程修了。89年ハーバード大学文理大学院企業経済学博士課程修了。89年ハーバード大学ビジネススクール助教授。北陸先端科学技術大学院大学知識科学研究科助教授等を経て、現在、神戸大学大学院経営学研究科教授。著書に『戦略不全の論理』東洋経済新報社、2004年(第45回エコノミスト賞、第21回組織学会高宮賞、第5回日経BP・BizTech図書賞受賞)、『経営戦略の実戦1:高収益事業の創り方』東洋経済新報社、2015年、『モノ造りでもインターネットでも勝てない日本が、再び世界を驚かせる方法――センサーネット構想』三品和広+センサー研究会(著)、東洋経済新報社、2016年、『経営戦略の実戦3:市場首位の目指し方』東洋経済新報社、2018年

 

山口 重樹(ヤマグチ シゲキ)

株式会社NTTデータ代表取締役副社長執行役員

公益社団法人企業情報化協会 副会長

1961年兵庫県生まれ。84年一橋大学経済学部卒業、同年日本電信電話公社入社。製造業、小売・流通・サービス業でのシステム開発、新規事業創出に従事し、特にコンサルティング、ERP、Eコマース、オムニチャネル、ペイメントの拡大に注力。近年は中国・APAC地域での事業拡大、デジタルソサエティーの実現に向けた取り組みも推進。2013年 執行役員法人コンサルティング&マーケティング本部長、16年常務執行役員 ITサービス・ペイメント事業本部長、17年取締役常務執行役員を経て、2018年6月より現職。

書籍のご案内一覧に戻る