表彰制度IT賞

IT・デジタルの活用促進・活性化に寄与”IT賞”

IT賞は、わが国の産業界ならびに行政機関などの業務における事業創造、効果的ビジネスモデルの構築・促進、生産性向上等、“ITを高度に活用したビジネス革新”に顕著な努力を払い成果を挙げたと認めうる企業、団体、機関および個人に対して、公益社団法人企業情報化協会が授与するものです。(昭和58年3月に設定した「OA化・情報化優秀企業・機関・事業所等表彰制度」に則って創設された「OA賞」をもとに、平成13年度から「IT賞」と名称変更して、現在に至っています。)
わが国におけるIT活用の高度化の促進に寄与すべく、受賞された企業・団体・機関・個人の成果は、当協会を通じて広く社会に公表いたします。

2024年度(第42回)IT賞 受賞企業

2024年12月9日(月)公益社団法人企業情報化協会(通称:IT協会)では、2024年度のIT賞受賞企業を発表しました。 IT賞審査委員会(委員長:萩野 達也 慶應義塾大学環境情報学部 名誉教授)による厳正な審査の結果、合計36件の受賞が決定いたしました。 表彰式典、ならびに受賞企業各社による受賞記念講演を、来る2025年1月30日(木)~31日(金)に開催される、当協会主催「第40回 IT戦略総合大会-ITMC2025-」(会場:ザ・プリンスパークタワー東京)にて執り行います。

2024年度 (第42回) IT賞受賞企業
受賞企業

表彰名 受賞企業と受賞テーマ
IT最優秀賞
(マネジメント領域)
日本たばこ産業株式会社
国内・海外たばこ事業の構造改革を実現するための基幹系システム・業務のグローバル統合
IT最優秀賞
(顧客・事業機能領域)
西日本旅客鉄道株式会社
JR西日本公式アプリ「WESTER」の開発~心と未来を動かす“WESTER体験”の実現に向けて~
IT優秀賞
(マネジメント領域)
損害保険ジャパン株式会社/SOMPOシステムズ株式会社
システム障害対応専門部署の立ち上げとシステム障害によるビジネス影響極小化の取組み
IT優秀賞
(社会課題解決領域)
ニッセイ情報テクノロジー株式会社
2040年を展望した持続可能な医療を支えるデータサイエンス基盤 (MEDI-ARROWSⅢrd)
IT優秀賞
(オープンイノベーション領域)
企業年金ビジネスサービス株式会社
企業年金の制度管理事務における生保共通プラットフォーム構築
IT賞
(マネジメント領域)
キリンビール株式会社
キリンビール社 ICTガバナンスにおける自律運営モデルについて。
IT賞
(マネジメント領域)
東京海上日動システムズ株式会社
生成AIを活用したIT業務変革の取り組み
IT賞
(マネジメント領域)
東洋紡株式会社
事業協創に資するデジタル組織の創成
IT賞
(マネジメント領域)
パーソルホールディングス株式会社
パーソルのDX戦略的リソース組織CoE 、企業文化変革でDXを推進
IT賞
(マネジメント領域)
三井ダイレクト損害保険株式会社
創業以来のシステムを次世代システムに再構築し
「会社のリブランディング(ブランド刷新)」に大きく貢献
IT賞
(マネジメント領域)
三井不動産株式会社
三井不動産のAI/デジタル人材変革 ~AI活用、DXビジネス人材育成でDX推進を加速~
IT賞
(マネジメント領域)
明治安田生命保険相互会社
明治安田版ChatGPT「AIアシスタント」の利用拡大と
個別業務への生成AI実装による業務効率化
IT賞
(顧客・事業機能領域)
パーソルテンプスタッフ株式会社
人材派遣業界初「BtoBプラットフォーム構築」 ~取引先企業の70%導入・CX向上へ~
IT賞
(顧客・事業機能領域)
東日本旅客鉄道株式会社
駅の乗降データをリアルタイムに利用可能とする「Suicaタッチトリガー」サービス
IT賞
(顧客・事業機能領域)
株式会社ベネッセコーポレーション
生成AI×蓄積された指導ノウハウで小中学生の疑問をすぐ解決! 「チャレンジ AI学習コーチ」
IT賞
(社会課題解決領域)
株式会社ASAHI Accounting Robot 研究所
山形発、非IT人材リスキリングで起こす自動化レボリューション! 持続可能なリスキリングで人材確保
IT賞
(社会課題解決領域)
株式会社リバスタ
業界初!建設業界を魅力的にする建設技能者向けポイント付与サービス 「ビルダーズポイント」
IT賞
(トランスフォーメーション領域)
株式会社ジェイアール東海ツアーズ
旅行業のDX~オンライン予約とチケットレス化で、 競争力強化・業務効率化・商品開発力強化等を実現
IT賞
(トランスフォーメーション領域)
JFEエンジニアリング株式会社
着実に成果を生み続けるDXプロジェクト推進 ~変革常態化に向けたレイヤー別施策展開~
IT賞
(オープンイノベーション領域)
日本航空株式会社/株式会社JALエンジニアリング
航空機整備の「ゼロゼロ100」を追求した整備DX
IT賞
(オープンイノベーション領域)
株式会社三井住友フィナンシャルグループ/三井住友カード株式会社/
株式会社日本総合研究所/CCCMKホールディングス株式会社

国内最大級のポイントサービス統合プロジェクト~青と黄色のVポイント~
IT賞
(オープンイノベーション領域)
楽天グループ株式会社
Rakuten AI 7B ~日本語に特化したオープンかつ高性能なLLMの構築~
IT賞
(サステナビリティ領域)
NECソリューションイノベータ株式会社
データ活用がいかに健康経営に革新をもたらしたか
IT賞
(サステナビリティ領域)
関西電力株式会社 / E-Flow合同会社
AIによる分散型エネルギーリソース最適運用サービス
~カーボンニュートラルに向けた関電グループの挑戦~
IT奨励賞
(マネジメント領域)
イーデザイン損害保険株式会社
クラウドをフル活用した、機動的かつ効率的な有事システムの構築。
IT奨励賞
(マネジメント領域)
MS&ADシステムズ株式会社/三井住友海上火災保険株式会社
品質向上、効率化を実現するアジャイル開発基盤「MS Agility Platform」の構築
IT奨励賞
(マネジメント領域)
日本電気株式会社
ITコックピットによる業務効率化・レジリエンス向上と新たな価値創造
IT奨励賞
(顧客・事業機能領域)
アフラック生命保険株式会社
電話デジタル請求サービス。
IT奨励賞
(顧客・事業機能領域)
FWD生命保険株式会社
Omne(オムニ)by FWDアプリを活用したデジタルでのお客さま接点の強化
IT奨励賞
(顧客・事業機能領域)
株式会社ベネッセコーポレーション/ソフトバンクロボティクス株式会社
生成AIを活用した自由会話で幼児の「言葉の豊かさ」を育むAI「しまじろう」
IT奨励賞
(社会課題解決領域)
アフラック生命保険株式会社
アプリケーションを活用した高齢者の健康支援モデル構築に向けた取り組み。
IT奨励賞
(社会課題解決領域)
SMBC日興証券株式会社
ファイナンシャルウェルネス実現に向けたSMBC日興証券Oneプロジェクト
IT奨励賞
(社会課題解決領域)
NTTコムウェア株式会社/インフロニア・ホールディングス株式会社/
株式会社NTTドコモ/NTTコミュニケーションズ株式会社

劣化予測に基づく修繕計画策定支援による「道路更新費用最適化」の実現
IT奨励賞
(トランスフォーメーション領域)
株式会社オープンハウスグループ
内製IT組織による事業のDX変革
IT奨励賞
(トランスフォーメーション領域)
株式会社 日立システムズ
DXを活用したセキュリティ脅威への態勢強化とSOC運営安定化の追求
IT奨励賞
(トランスフォーメーション領域)
三井住友ファイナンス&リース株式会社
データドリブンを加速させる内製BIプラットフォーム“Intelligence Hub”の構築と活用

IT賞 -Information Technology Award- の概要

賞の種別

IT賞は、企業・団体・機関の取組みに対して、その理念や目的ならびに展開の範囲・特性等によってカテゴリー(取組領域)を分けて、カテゴリーごとに固有の評価視点から評価し、授賞の対象を決定します。

IT賞の種別 内容
1.IT賞(カテゴリー別) 応募者が申請した取組領域ごとの評価視点に基づき、他の企業・団体・機関に対する範例となる優れた取組について授与します。
2.IT優秀賞(カテゴリー別) 各カテゴリーにおいて活動内容および成果について特に優れていると認められた取組にはIT優秀賞を授与します。(IT優秀賞は該当無しの場合もあります)
3.IT最優秀賞 カテゴリーごとのIT優秀賞受賞者の中で特に卓越した成果を示した取組、および申請カテゴリーにおいて優秀であるだけでなく他の一つもしくは複数のカテゴリーの評価視点に照らしても優秀であると認められた取組について、IT最優秀賞を授与します。(IT最優秀賞は該当無しの場合もあります)

なお応募カテゴリーについては以下のように設定しますので、応募者は評価を望むカテゴリーを応募にあたり選択していただきます。カテゴリーの選択に迷われる場合は第二希望のカテゴリーを選ぶこともできます。

IT賞の応募カテゴリー 内容
1.マネジメント領域 既存事業への業績貢献、IT部門の自社内(グループ内)地位向上に関わる取組。
業務の効率化、業容拡大への対応、サービスの無人化無休化などによる大幅なコスト削減などの業績貢献を行う。ないしはこれらへの取組を通じてIT部門の社内地位の向上を図った。
2.顧客・事業機能領域 IT活用によって顧客との関係性の革新を図る取組。
新しいカスタマー・エクスペリエンスを創造するなど、ビジネスのフロントエンドにおけるIT活用によって顧客に対するサービスや機能の革新を図る。業界として初めての事業機能やサービスを導入した。
3.社会課題解決領域 業績的な成果にこだわらず、社会実験や社会貢献に資する活動への取組。
産学/官民協同プロジェクト、新しいプラットフォームサービスの構築、自社事業の顧客や関連事業者に対する採算性を伴わない活動などで、自社の情報資源や情報技術を生かして公益や社会責任、社会課題の解決に貢献した。
4.トランスフォーメーション領域 事業・組織トランスフォーメーションへの取組。
デジタルトランスフォーメーションへの取組によって情報技術・情報サービスをビジネスや組織経営の根幹にしていくような変革を行う。マネタイズやサービス提供形態を含むビジネスモデル変革を実現した。そのためにIT資産の統合ないしはアウトソーシングやサブスクリプションへの移行などを進め、事業展開に対するITの機動性を高めた。
5.オープンイノベーション領域 オープンイノベーション、ビジネスコラボレーションへの取組。
ITによるオペレーションの標準化や情報の共有化、機能連係、ビジネスプラットフォームの構築などによって、従来からのバリューチェーンにおける取引や提携関係とは異なる(新しい)複数の業種・業態間の事業連携を実現した。
6.サステナビリティ領域  SDGsの展開とIT・デジタルによる貢献。
持続可能な開発目標(SDGs)を掲げ、IT・デジタル技術の適用や実装により、「カーボンニュートラルへの取組み」「気候変動への対応」「多様性の尊重」「従業員の健康とウェルビーイングの実現」「ダイバーシティ&インクルージョン」といった分野で顕著な実績をあげた。
  • ※応募者の申請したカテゴリーの評価視点よりもそれ以外のカテゴリーの評価視点で評価する方がより高く評価できるとの理由によって、審査委員会の判断により申請とは異なるカテゴリーで表彰することがあります。
  • ※カテゴリー別の応募方式としていますが、複数のカテゴリーをまたがる横断的な取組活動も対象とします。この場合、カテゴリーに合わせて取組の一部を切り取ったり、分けて応募したりするのではなく、全体像を説明・プレゼンしていただくことを推奨します。
  • ※全体の応募件数が、審査のキャパシティに影響を及ぼすと審査委員長が判断した場合は、複数以上の応募のあった同一連結グループ企業に対し、グループ内で申請件数の調整をお願いすることがあります。
  • ※上記各賞に該当しない場合でも、その成果について将来性・発展性が認められる場合については、「IT奨励賞」を授与することがあります。

応募について

  • IT賞への応募を希望される方はエントリーフォームに必要事項をご入力の上、お申し込みください。
    ※2024年8月30日(金)17時までです。申し込みが応募期日に間に合わない場合は審査対象から除外されますのでご注意ください。
  • 応募にかかる費用は無料です。注:表彰式典(第40回IT戦略総合大会)には受賞各社より5名様以上のご参加(有償)が必須となります。
  • IT賞は、企業・機関・団体の規模、業種に関わりなくご応募いただけます。
  • IT賞は、過去のOA賞・IT賞を受賞された企業・機関・団体においても、その水準が向上したと認められた場合、再応募可能です。

審査の方法及び日程

  • IT賞委員会が定める審査規定に則り、審査委員会による書類審査ならびヒアリング審査が実施されます。
  • 2024年6月28日(金)

    2024年度IT賞応募受付開始

  • 2024年8月30日(金)17:00

    応募締め切り(審査書類提出期限)

  • 2024年9月上旬~9月下旬

    1次審査(書類審査)

  • 2024年10月上旬~10月下旬
    ※原則上記期間内で実施します。

    2次審査(1次審査通過企業によるヒアリング審査)
    (1社プレゼン15分、質疑応答20分計35分程度)

  • 2024年11月中旬

    応募企業への結果通知

  • 2024年12月上旬

    報道機関へニュース配信による受賞企業の対外的発表

  • 2025年1月30日(木)

    表彰式典(第40回IT戦略総合大会内にて実施)

<ご注意>

  • ・1次審査申込は小会ホームページ2024年度IT賞エントリーフォームより応募いただきます。
  • ・1次審査(書類審査)に通過された企業は、2次審査(ヒアリング審査)へ進んでいただきます。
  • ・2次審査(ヒアリング審査)は、原則オンライン会議形式にて実施します。オンライン会議ではZoomを使用しますが、Zoom以外の方式での審査を希望される場合は、事前に事務局へご相談ください。
  • 表彰式典ならびに受賞記念講演は、2025年1月30日(木)開催の小会主催「第40回IT戦略総合大会」(会場:ザ・プリンスパークタワー東京)会期内にて開催いたします。

情報化月間表彰への推薦

経済産業省をはじめとする関係6府省(内閣府、総務省、財務省、文部科学省、国土交通省)は、毎年10月を情報化月間と定め、 情報化に関する普及・啓発を重点的に行っています。毎年、月間記念行事として情報化促進貢献個人・企業等・情報処理システムに関する表彰等を実施しています。小会では、IT賞受賞企業の中より、同表彰への推薦を行っています。

IT賞「Super SE 100人衆(IT優秀個人表彰)」について

小会では平成26年度より、IT賞受賞企業の中から特に顕著な活躍・貢献したと思われる個人を選出し、Super SE 100人衆として表彰いたします。
毎年5名から10名程度をめどに選出し、最終的には100人を目指します。

Super SE 100人衆とは

  • IT賞受賞企業からの人材候補者の推薦をベースに選定。人材候補は自社社員に限らずIT推進のパートナーからも選出。ただし、事業や企業の経営者の地位・役割ではなく、IT関連の実務家として卓越している人材を推薦するという視点から選定します。
  • Super SE選出には毎年5名~10名をめどに行い、対象者の数を増やしていくことを目指し、最終的には100名を目指します。なおある程度の蓄積が得られたら、IT協会において「IT上質人材像」の具体化のための研究に結び付けていく予定です。
  • 受賞者の推薦理由をIT活動領域とタイプ別のマトリックス(推薦シート)の上にプロットし、どのような行動様式や思考様式を持った人材がどのような業績をあげるかという関係性を分析します。これによって、現実的かつ経験的に辿ることができる卓越人材のスキル特性を描写することを最終目標とします。

Super 100人衆選考の視点

  • 1. ビジネスやマネジメントに関する独自の視点やアイデアの発揮
  • 2. 企業価値、商品価値向上に資するIT活用アイデアの提供と具現化
  • 3. 顧客もしくは自社における新たなビジネス創出への関与と貢献
  • 4. ユーザの業務に対する本質的な理解
  • 5. 安全・安心・コンプライアンスの遵守への貢献
  • 6. プロジェクトマネジメントスキルおよびリーダーシップ
  • 7. ITの動向や活用に関する理論・技術への見識と適用。
  • ※人材像を理念型として描く時には往々にして期待される全ての特性や能力を備えた「スーパーマン」を求めるような議論になりがちですが、ここでは上に述べた七つの視点の全てを兼ね備えた「幻の人材」を探し求めるのではなく、七つの視点(七芸)の中の一芸・二芸・三芸に秀でた実在する人材を探し、そこから理念型としての理想人材を想定いたします。

IT賞「Super SE 100人衆」選考結果と選考理由

応募に関するお問合せ先 / 応募先

公益社団法人企業情報化協会 IT賞審査委員会事務局

〒105-0011 東京都港区芝公園3-1-22 日本能率協会ビル3階
TEL:03-3434-6677 FAX:03-3459-1704

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