
世界的なデジタル化への急速なシフトチェンジは、ついに「すべての人とモノがつながる」時代への扉を開きました。このシフトチェンジは歴史上類を見ないほどの速さで進んでおり、それに付随し誕生したサービスも目まぐるしい栄枯盛衰を繰
り返しています。
また、経営を取り巻く環境もこれまでに経験したことのない速さで変化を遂げて
いる中、従来成功していたビジネス基盤が時代に追いつけず弱体化する可能性
が高まっています。企業がこれまで築き上げた競争優位を将来にわたり確保する
ためには、時代の変化に即応し、変化を飛躍の糧とできる人材育成やマネジメン
トの構築が必要となります。
2015年にスタートした本研究会も、時流を捉えるべく名称やテーマの変更をくりかえし、来年度10期目を迎えます。その間、デジタルビジネスにおいては「やる
か、やらないか」ではなく、「いかにやるか」へ論点がシフトしていきました。技術・
地勢の変化が激しいこの時代にいかに競争優位を確立するかという難題に対し、
企業の内部・外部環境を分析し、5年後の企業のあるべき姿について発想し、その実現のために必要なテクノロジーを活用していくという包括的かつ柔軟なロー
ドマップが求められています。
小会ではこうした情勢を背景に、「第10期デジタルビジネス推進研究会」を設置
し、デジタルビジネスに関する内外の最新動向はもとより、様々な施策や技術を
適用した事例をもとに、研究と討議ならびに情報の共有を行うことといたします。
公益社団法人企業情報化協会
会長 山内 雅喜
(ヤマトホールディングス株式会社 参与)

研究会プログラム
開催スケジュール
- 集合時間
- 13:40
- 参加者自己紹介
- 13:50~14:00
(ブレイクアウトセッション内)
- セッション 1
- 14:00~14:50(事例発表)
14:50~15:10(ディスカッション)
15:10~15:30(質疑応答)
- セッション 2
- 15:45~16:35(事例発表)
16:35~16:55(ディスカッション)
16:55~17:15(質疑応答)
コーディネーター
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株式会社インプレス
編集主幹 田口 潤実施方法
- 会場開催(東京プリンスホテル 他)
- オンライン(Zoom)
を織り交ぜたハイブリッド方式
プログラム
伝統企業のDX挑戦と多面的比較によって浮かびあがる
デジタル変革の本質
講演
1古河電工のDX推進
古河電工は、デジタル技術とデータを活用してものづくり力を高めるDX推進を行っています。工場系システムの刷新やデータの活用を進め、データを活用した業務がスタッフに浸透している組織に変革することを目指しています。講演では、画像検査の自動化、工程の異常検知・最適化、材料開発の効率化などのエッジAIの活用事例、生成AIの認知度を向上させるための取り組みなどを中心にご紹介します。
古河電気工業株式会社
戦略本部デジタルトランスフォーメーション
&イノベーションセンター
センター長 野村 剛彦氏講演
2デジタルとAI 時代を生き抜く
企業変革の実践近年、日本企業におけるDX が重要視される中、大企業の中には着実に変革を進めている事例も見られるようになってきました。しかし一方で、日本全体では依然としてデジタル化の遅れが指摘されています。
本講演では、こうした現状を踏まえつつ、博報堂DY グループや他企業の事例を参照して伝統的な企業がいかにしてDX を推進し、さらにAI による本質的な変革を実現していけるのかという視点から解説を行います。株式会社博報堂DYホールディングス
執行役員 CAIO
兼 Human Centered AI Institute
代表 森 正弥氏
現地見学 in 山形AI×バイオ研究と循環型社会モデル実現へ向けた取り組み
慶應義塾大学先端生命科学研究所
(鶴岡サイエンスパーク) 訪問日:7月24日(木)慶應義塾大学先端生命科学研究所は、バイオサイエンスとバイオインフォマティクスを統合的に研究する機関として2001年に設立されました。山形県鶴岡市に拠点を構え、微生物、植物、動物のゲノム解析やその応用研究を行い、特にオミクス科学や合成生物学の分野で先駆的な成果を挙げています。産学連携や地域振興も重視し、先端技術を活用した農業、医療、環境分野への貢献を目指しています。独自の研究環境と多様な学際的アプローチで、生命科学の新たな可能性を切り拓いています。また、同研究所において成果を上げられた気鋭の企業様からもお取組みをご発表いただきます。
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鶴岡浄化センター 訪問日:7月25日(金)
鶴岡市浄化センターでは、家庭や事業所から集めた汚水を微生物の働きで浄化し、河川に放流しています。処理過程で発生する汚泥は、もみ殻と混ぜて発酵・分解し、「鶴岡コンポスト」として堆肥化され、地域農業の土壌改良に利用されます。加えて、汚泥の発酵時に発生する消化ガスを活用して発電を行い、エネルギーの再利用と環境負荷の軽減、循環型社会の構築に貢献しています。
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原点回帰で見直すデータマネジメントとは
講演
1データ利活用の“始め方”から
“組織への広げ方”まで──
リクルートICT統括室での取り組みを通じてリクルートのICT統括室では、データ利活用を「何から始め、どう進めるか」に悩みながらも、少しずつ実践を重ねて推進してきました。本講演では、活動機運の醸成、データ基盤の構築、人材育成といった取り組みを、どのように組織内に展開していったかをご紹介します。あわせて、推進の過程で得られた気づきや、周囲の支援がどのように寄与したかにも触れていきます。
株式会社リクルート
ICT統括室 ICTサービス企画部
プラットフォームエンジニアリンググループ 和田 妥氏講演
2ハイブリッド人材で加速するライオンのデジタル変革
130年以上の歴史を誇るライオンは、2030年に向けて大きな変革を進めています。基幹システムを刷新し、蓄積されたデータを活用したサプライチェーンの最適化を通じて、データドリブン経営を推進しています。さらに、生成AIなどの最先端テクノロジーを活用し、オペレーショナル・エクセレンスの実現にも注力しています。本講演では、ライオンが進めるDXの取り組みと、その中核となるハイブリッド人材の育成に焦点を当て、具体的に解説します。
ライオン株式会社
執行役員 全社デジタル戦略担当
デジタル戦略部担当 中林 紀彦氏
生成AIエージェント活用と社内推進の勘所
講演
1AIエージェントが拓く新たな顧客体験を目指して
株式会社ベネッセコーポレーション
AIエージェント開発室 室長
上田 朗子氏講演
2メルカリにおける生成AI活用の勘所
生成AI 活用は、そのタイミングにおける企業の環境により刻々と変化します。したがって現時点ではあえてテーマを決めず、講演時の状況や時代の趨勢などを踏まえご講演させていただきたいと考えております
株式会社ウツワ
代表取締役 ハヤカワ 五味氏
デジタルネイティブ企業が見通すこれからのAI社会と未来環境への挑戦
講演
1AIエージェントとRAGを活用した超高速DX
企業概要:シナモンAIは、日本発のスタートアップで、高精度のドキュメント解析技術と大規模自然言語モデル(LLM)を組み合わせたAIソリューションを提供しています。ベトナムに人工知能研究所を構え、最先端の技術力を基盤に国内大手企業へ多数の提供実績を持ちます。また、代表取締役社長の平野は、内閣府の新しい資本主義実現会議のメンバーや世界経済フォーラムのYGLに選出されるなど、AI技術を活用した革新的な働き方を国内外で提言しています。
株式会社シナモン
代表取締役社長
CEO 平野 未来氏講演
2社会問題を解決する株式会社
IGNITIONの循環型モデルについて株式会社IGNITIONは、魚の養殖と植物栽培を融合させた「アクアポニックス」で、高付加価値・高単価な作物を生産しています。環境負荷を抑えつつ障がい者の収入UPや廃校の利活用を通して地域活性化を推進し、収益性と社会問題の解決を同時に実現した具体的なビジネス事例をご紹介します。
株式会社IGNITION
COO 大坂 昴氏
現地見学量子コンピュータ研究と共創の場づくり
量子・AI融合技術ビジネス開発グローバル研究センター(G-QuAT)
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量子・AI融合技術ビジネス開発グローバル研究センターは、量子技術と人工知能(AI)の融合による新たなビジネスモデルやイノベーション創出を目的として設立されました。量子コンピューティング、量子技術、AIの最先端技術を統合し、次世代の産業基盤となるソリューションを研究・開発しています。また、国内外の研究機関や企業と連携し、世界的な競争力を持つ技術を日本から発信する拠点としても機能しています。量子・AI融合の可能性を実証し、社会課題の解決に貢献することを目指しています。
同日見学施設:AIST-Cube(AIST常設展示施設)
第7回12月9日(火)
クロージング研究会10期特別企画:デジタルビジネス10年の歩みとこれから~
日本におけるデジタル社会の未来を創る講演
1クロージング 研究会10期特別企画
ゲストスピーカー調整中
講演
2クロージングディスカッション
デジタルと融合する
日本社会の未来を共に描くプログラムは内容・スケジュールに変更の可能性がございます。
企画委員
委員長
JR東日本メカトロニクス株式会社
代表取締役社長
太田 朝道副委員長
株式会社CAC Holdings
特別顧問
島田 俊夫株式会社
日本能率協会コンサルティング
代表取締役社長
小澤 勇夫株式会社アイシン
Senior Executive Advisor
鈴木 研司株式会社ディ・アイ・システム
顧問
飯田 耕造横河レンタ・リース株式会社
専務執行役員 情報システム本部長
鈴木 周志委員
横山 文彦 株式会社IHIエスキューブ 取締役 ES統括部 部長 小泉 晶裕 株式会社アイシン DX戦略センター DXグループマネジメント部 部長 小林 文宏 味の素株式会社 コーポレート本部 DX推進部長 水原 祥光 イツワ商事株式会社 営業本部 システム部 執行役員 富岡 英俊 AJS株式会社 参与 嶋田 基史 SCSK株式会社 技術戦略本部 本部長付 吉本 浩二 株式会社STNet 上席理事 経営企画室長 椿 茂樹 株式会社NTTデータ・セキスイシステムズ 代表取締役常務執行役員 PMO室長 水田 裕司 NRIシステムテクノ株式会社 取締役副社長 大石 勝美 NECソリューションイノベータ株式会社 エンタープライズ事業ライン 上席プロフェッショナル 五十嵐 孝司 NTTコミュニケーションズ株式会社 ビジネスソリューション本部システムサービス部
デジタルソリューション部門 部門長萬木 悟 NTTコムウェア株式会社 エンタープライズソリューション事業 ビジネスイノベーションソリューション部
第3ソリューション部門 担当部長黒川 大輔 株式会社NTTデータ 法人事業推進部 事業推進部長 森田 徹 大阪ガス株式会社 DX企画部 ITインフラセキュリティチーム マネジャー 池田 秀明 株式会社オカムラ DX戦略部 部長 山本 高広 沖電気工業株式会社 コンポーネントプロダクツ事業部 副事業部長 吉田 勝洋 株式会社キューブシステム DX事業推進 室長 安藤 嘉教 Group IMD株式会社 代表取締役社長(英国 Peach本社 日本地域担当副社長、Tealium Japan執行役員) 傳寳 幸宏 株式会社ジェーエムエーシステムズ 事業企画部 部長代理 山田 哲也 ソフトバンク株式会社 法人事業統括 鉄道事業推進本部 本部長 間宮 孝佳 鉄道情報システム株式会社 営業推進本部 第二営業企画部 部長 執行役員 吉田 和史 東京海上日動システムズ株式会社 デジタルイノベーション本部 本部長代理 嶋廻 大地 東京ガスiネット株式会社 DXスペシャリスト部 課長 相田 竜介 株式会社日本総合研究所 先端技術ラボ 部長 加藤 正人 日本たばこ産業株式会社 IT部 次長 神山 洋輔 株式会社日本能率協会コンサルティング dXコンサルティング事業本部
プロダクションチェーン革新ユニット長森 正弥 株式会社博報堂DYホールディングス 執行役員 Chief AI Officer(CAIO) 青柳 宗之 東日本旅客鉄道株式会社 イノベーション戦略本部・マネージャー 平谷 京子 株式会社日立システムズパワーサービス ソリューション事業部 事業主管 鶴田 泰史 株式会社プリマジェスト デジタルイノベーション本部 サービスデザイン統括部 統括部長 林 修 三井E&Sシステム技研株式会社 取締役 常務執行役員 郷 宏行 株式会社ミライト・ワン・システムズ 執行役員 デジタルイノベーション事業本部 本部長 黒崎 裕之 横河電機株式会社 デジタル戦略本部 副本部長 衛藤 弘樹 横河レンタ・リース株式会社 情報システム本部システム企画部 部長 順不同・敬称略 2025年2月現在
開催概要
- 会 期
- 【第1回】2025年 6月28日(木)13:40〜17:15
【第2回】2025年 7月24日(木)~25日(金)※開催時間が通常と異なります。
【第3回】2025年 8月21日(木)13:40〜17:15
【第4回】2025年 9月19日(金)13:40〜17:15
【第5回】2025年 10月28日(火)13:00〜17:15
【第6回】2025年 11月 5日(木)14:00〜17:00
【第7回】2025年 12月 9日(火)13:40〜17:15- 参加対象
- 情報システム部門 責任者
- 情報システム機能 子会社責任者
- IT ベンダー企業のご担当者・責任者
- 主 催
- IT協会(公益社団法人企業情報化協会)
参加申込
1.参加申込方法について
各種催事ごとの専用申込フォームより、本参加規程、ならびに個人情報保護方針に同意のうえ、お申込ください。
- ※
- 申込フォームによるお手続きが難しい場合は、催事ごとの専用申込用紙をダウンロードし、必要事項をご入力後にメール添付にてお申込ください。
- ※
- 申込書送付先:info@jiit.or.jp
2.参加費用のご請求について
(有料イベントの場合のみ)お申込受付後、ご請求書をPDFで発行し、メール添付にてお送りいたします。
請求書が届き次第、指定銀行の口座にお振込みください。お支払は、原則として開催日までにお願い申し上げます。
- ※
- 貴社の規定により開催後のお支払となる場合にはメールにてご連絡ください
- ※
- 請求書の原本が必要な場合は、ご郵送いたしますのでメールにてご連絡ください
公益社団法人企業情報化協会 業務推進部 メール:
info@jiit.or.jpTEL:
03-3434-66773.キャンセル規定について
(有料イベントの場合のみ)参加予定の方のご都合が悪い場合には、代理の方がご出席ください。
参加申込みの後にキャンセルされる場合には、下記キャンセル料を申し受けしますので、ご了承ください。
開催10日前から
前々日参加費用の30% 開催前日および当日 参加費用の全額
- ※
- 万一キャンセルの場合は必ずメールでご連絡ください
- ※
- 海外調査団、現地見学会等、一部旅行代理店のサービスを利用するものについては、旅行代理店のキャンセル規定を適用いたします。お申込時に必ずご確認ください。
4.注意事項
講演資料の写真撮影、講演内容の録画・録音、ならびに講演内容の転送拡散等は禁止させていただいております。
内容を引用した報道もご遠慮いただきますようお願い申し上げます。お問い合わせ
- 公益社団法人 企業情報化協会(IT協会)
〒105-0011 東京都港区芝公園3-1-22 日本能率協会ビル3階
TEL:03-3434-6677(平日)月~金 9:00~17:00
E-Mail:info@jiit.or.jp